パワハラをする上司とパワハラをされる部下のタイプ
パワハラの当事者は、上司と部下であることが一般的です。
パワハラをする側である、上司が悪いのは明白です。
しかし、部下の行動や態度が、上司にパワハラをさせる引き金になることもあります。
パワハラをする上司が、常に100%悪いとは言い切れません。
この記事では、パワハラをする上司と、パワハラをされる部下のタイプについてご紹介します。
あなたに該当するタイプがないか、チェックしてみてください。
パワハラをする上司の8つのタイプ
1.プライドが高い
プライドが高い上司は、自分は仕事ができる人間だと思い込んでいます。
こだわりが強く自信家のため、独自の価値観を部下にも押しつけます。
冗談が通用せず、からかわれたり笑われたりすると、プライドが傷つきます。
2・承認欲求が強い
承認欲求が強い上司は、部下に尊敬されたいと思っています。
実力はさておき、自分の凄さを理解して欲しいので、よく自慢話をします。
部下に行動や発言を否定されると、人一倍不愉快になります。
3.真面目
真面目な上司は、たびたび部下に行き過ぎた指導をしてしまいます。
仕事に対する責任感が強いので、会社のため、部下のために、良かれと思ってパワハラをしてしまうタイプです。
上司としては善意であっても、パワハラには違いないので、パワハラに関する認識が甘い上司だと言えます。
一方で、このタイプの上司からパワハラを受けた部下にも、重大な問題があるのかも知れません。
4.小心者
小心者の上司は、常に不安で落ち着かず、イライラしています。
部下の些細なミスを発見しては文句を言うことで、イライラを発散しています。
優柔不断なので、大事なことは決められずにコロコロと指示を変え、細かいことは異常なほどに指摘してきます。
自分の上司など、地位的に優位な人には低姿勢ですが、部下には厳しく当たります。
5.自己中心的
自己中心的な上司は、自ら責任を取ることを嫌います。
保身に執着しているので、部下を犠牲にしてでも責任を逃れようとします。
自分がミスすることを恐れ、リスクが高い仕事は部下に丸投げします。
部下がミスしたとき、全責任を部下に着せようとします。
逆に、部下が好ましい成果を挙げたとき、何もしていない自分の手柄にします。
6.他人に否定的
他人に否定的な上司は、他人に対する敬意、感謝、気遣いが欠けています。
他人の意見には、「いやいや」「違う」「そうじゃない」と否定的な言葉をよく返します。
また、自分が気に入らない社員、会社、取引先などの悪口を至る所で言います。
告げ口をすることで、他人の人間関係を悪化させようとします。
7.嫉妬深い
嫉妬深い上司は、部下が自分よりも優れている点を妬み、嫌がらせをします。
嫉妬の対象は、業務遂行能力、専門知識、経験、人脈などです。
部下に対する劣等感を拭うため、上司という地位的優位を持ち出して攻撃します。
仕事以外でも、学歴、受賞歴、容姿、若さ、人気、社会的知名度、経済力、家柄などへの嫉妬が原因で、パワハラに発展することもあります。
8.意地悪
意地悪な上司は、他人が悩み苦しむ様子を見るのが愉快でたまりません。
標的とする部下の行動を常に監視し、パワハラを仕掛ける機会を窺っています。
部下のミスを発見すると、鬼の首を取ったように叱責し、部下を苦悩させます。
ひどいときは、部下にミスがなくても勝手に因縁をつけ、叱責の口実にしてしまいます。
部下がミスするように、わざと罠を仕掛けることもあります。
人として最も理不尽で卑怯なタイプです。
パワハラをされる部下の5つのタイプ
1.仕事の能力が低い
仕事のスピードが遅い、ミスが多い、覚えが悪いなど、業務遂行能力が低いタイプです。
上司は、このような部下を指導することで、改善を図ろうとします。
しかし、いつになっても改善が見られないとき、あなたが上司ならどうしますか?
その部下が原因で、顧客からの苦情や、他の部下からの不満が絶えません。
会社からは、上司としての管理能力が低いと評価されてしまいます。
上司も人間ですから、苛立ち、焦り、部下への指導が厳しくなってしまうこともあり得ます。
そして、上司の指導が一線を超えると、パワハラに発展します。
2.生真面目
生真面目な人は、次のような信念を持って自分を戒めます。
- どんな相手にも、誠意をもって接しなければならない
- 上司の指示は会社の指示であり、部下として従うべき
- 上司が厳しくするのは、自分にも至らない点があるから
立派な社員として、高く評価されるかも知れません。
しかし、パワハラ上司にとっては格好の標的です。
従順で反撃して来ない部下は、サンドバッグのように、気が済むまで一方的に攻撃できるからです。
3.大人しく自信がない
声が小さい、あまり意見を言わない、おどおどしているなど、他人から弱々しく思われてしまうタイプです。
さきほども言いましたが、パワハラ上司は、従順で反撃して来ない相手を好んで、パワハラの対象にします。
このタイプの部下はコミュニケーションが苦手で、職場での影が薄く、孤立しがちです。
孤立した大人しい部下が、パワハラ上司による被害を他人に相談することはないでしょう。
パワハラ上司にとって、さらに都合の良い標的になります。
4.上司よりも優れている
上司よりも何らかの優位性を持っている部下は、上司によるパワハラの対象になり得ます。
上司としては、部下が自分よりも優位なことに嫉妬して、面白くありません。
上司という地位的優位が、部下に脅かされるという危機感を抱きます。
部下の仕事を妨害し、失敗させて、評判を下げるように仕掛けてきます。
5.性格・態度が悪い
性格や態度が悪いと、職場だけでなく、一般社会でも嫌われます。
自己中心的、意地悪、言い訳が多い、ルールを守らない、挨拶しない、横柄、傲慢、言葉遣いが荒いなどです。
このような部下は、理不尽で卑怯な上司だけでなく、正義感が強い上司からもパワハラを受けることになります。
嫌われ者がパワハラを受けても、社員は誰も同情せず、むしろ上司をヒーロー扱いするかも知れません。
結局、上司次第だが・・・
いかがでしたでしょうか。
おそらく、誰でも何かひとつはあてはまるでしょう。
結局、部下にパワハラを仕掛けるかどうかは、上司次第です。
しかし、どちらかが変わることで、回避できるパワハラもあります。
相手が変わることは期待できません。
あなたが変わるかどうかは、あなた次第です。